急がばしゃがめ

コンクリートジャングルで合成樹脂のささやきに耳を澄ませては目を回す。人文系だけど高分子材料でご飯食べてます。。SF読んだり、ボードゲームに遊ばれたり。一児の父。

立夏の候 たほいや会とボドゲ会

いかがお過ごしでしょうか。

 

先週の日曜日(5/13)に会社の単身赴任者の寮に引っ越しまして、翌月曜日から東京で勤務開始ました。朝の東西線はヤバいですね・・・御堂筋線の比ではないですね・・・

 

1.5/16 中津たほいや会 5月例会

と言いつつも、早速水曜日には大阪に戻ってきて(「出張先の名古屋から逆方向の新幹線に乗ってしまったという体で)ルーシーさんに主催を引き継いで初のたほいや会に途中参加。

主催側でないたほいや会は回答に集中できていいですね。そして、回答選択肢を紙に書き込むスタイルも久々でこれはこれでやはりいいものです。

今回は8人たほいやということもありましたが、他愛ない掛け合いを挟みながらいつも以上にじっくりまったりやってました。

ゲームとしては、選択肢8(実質7)つと難易度高めの中、人読み力で正解を当てるのはわりと健闘したものの、気に入って出題した「のりのうみ」で終盤ということもあって3枚賭けに充てられまくって惨敗。3問目以降の出題リストは以下。

今回はミケさんが強かった。次回は6/21なのでみなさま奮って参加ください。

 

 

「そうかのけつ」

「ごあんす」

「へいさらばさら」

「こけさなみ」

「のりのうみ」

「はりこくる」

 

 

 

2.5/19 中津ボードゲームナイト

その後、関西、北陸のお客さん回りだったので週末も大阪でという流れ。

そんな感じで昨日5/19は中津ぱぶり家で中津ボードゲームナイトと題してボドゲ会を開催しました。

 

<遊んだゲーム>

バトルライン

・すずめ雀

・ペーパーテイルズ

・ワードポーターズ

・フラッシュワード

・モダンアート

 

バトルライン

17時に開始時刻に2人だったので、ここは2人ゲームといえば、名匠クニツィア先生による名作バトルラインをプレイ。相手が不慣れということもあって快勝。

 

<すずめ雀>

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そうこうしてるうちに5人になって、すずめ雀。簡単に言うと、手牌が6牌で3枚2組)和了る簡易麻雀。本家と違って5人でもできちゃうという代物。

麻雀打てない僕でもこれはスムーズにできる。

当初は麻雀みたいに配牌の時に牌を積んでましたが、途中からごいた方式にシフト。こっちの方がしっくりくる。

5点以上じゃないと和了れないルールがあるため、5人だと流局が2~3回に1回と多めの中、手牌に恵まれたこともあって多く和了れてわりと大勝。

5人だと流局しやすいので5人戦の場合は4点以上で和了れるとかのバリアントルールにしたほうがいいんじゃないかあ。

 

<ペーパーテイルズ>

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5人ゲームということで、出張中に富山のEngamesで仕入れたペーパーテイルズをプレイ。もともと同人ゲームだったヴォーパルスが海外の版元でペーパーテイルズとして出版されて日本に逆輸入されてるというなかなかおもしろい経歴のゲーム。

デジタルゲームRPG風のフレーバーでユニットを雇用して、戦わせて、街づくりもするなかなか忙しいゲーム。

ゲーム内容的にはカードドラフト、出た資源で建築、両隣と戦争と世界の七不思議にシステムがかなり似ている。けれども自分が設置したユニットが基本的に2ラウンド(ゲームは全4ラウンド)で死んでしまうという経年システムがなかなかおもしろい。

すぐにお金が枯れたりユニットが死んだりするカツカツ感はまあまあ苦しいけれど、それでもユニットの能力を使ったコンボが決まった時の爽快感、そしてRPGのフレーバーがかもしだすワクワク感がいい感じ。

 

<ワードポーターズ>

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続いての5人ゲームはワードポーターズをプレイ。個人的にかなり好きなゲーム。勝てるかどうかは別にして。

ヒントを出してお題を当ててもらう連想ゲーム。場に用意されたヒントはランダムなので、自分のお題にまったくマッチしていなかったり他のプレーヤーに取られちゃったりが悩まし楽しい。ストレートな連想でなくて、トンチの利いたヒントの出し方を当ててもらえると大変心地よい。

 

<フラッシュワード>

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一息つくのにフラッシュワードをプレイ。1枚ずつ表に「あいうえお~」、裏には2~7の数字が書かれた山札をめくり、出た文字から始まる、山札の一番上の数字の文字数の単語を3秒以内に言っていくゲーム。言えなかったら前回の失敗以降出されたたカードをすべて引き取っていき、最も引き取り枚数が少なかった人が勝利。

2~4文字なら基本は楽勝だけど、5文字以上が来るとテンパる。これをきれいに答えられると場が盛り上がる!

インスト簡単で誰でも手軽にできる、導入とか小休止にちょうどいいゲーム。

 

<モダンアート(Oink版)>

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巨匠クニツィア先生による競りゲーム。

モダンアートはそもそもプレイしたことなかったけれど、評判は聞いていたので買おうかどうか悩んでいた。そんな時にドイツでしか流通していないOink gamesのデザイン版がゲムマ大阪で販売されると聞いて思わず購入。ドイツ流通のものなので、日本語はおろか英語も一切なしでとっつくにくかったけどこの機にインストしてもらってようやく初プレイ。

5人の画家の絵画を5種類の方法で競りをしていき、最終的に最もお金を稼いだ人が勝ち。各画家の絵画の価値がラウンド毎に累積しながらも変動していくのがポイント。

 

手札にドッペルオークションのカードが多かったので、それらを序盤から駆使して市場のトレンドに介入しつつ、同じく多かった「Okamoto」先生の作品を集める戦略がしっかり伸びて、327ユーロで2位以下に50ユーロ以上の差を付けて快勝。

さすがクニツィア先生の三大競りゲーの一角。各画家の価値がラウンド毎に変動していくシステムに組み込まれたジレンマがよく練られていて感動するレベル。

そして、Oinkによるカードデザインも”モダンアート”って感じでいいですね。いつものOink小箱よりは大きいものの、コンパクトな箱にイーゼル含めて収納できるのは改めて流石Oinkという感じ。コレはゲムマ大阪で買ってよかったとしみじみ。

 

 そんなこんなで気づけば22時半くらい。というところで解散。みなさまお疲れ様でした。

やはりボードゲームは4人ゲームが多くて、5人までの中量級 ってちょうどよいのがありそうでない感じ。とはいえ、未プレイのゲームや久々にプレイできたものとかできてたいへん充実した一夜となりました。

 

こんな感じで東京に移転したものの、わりと頻繁に大阪で遊んでそうです。

 

 

 

東京生活のはじまりと神保町

一応今週から東京での仕事が始まるものの、今週はまだ出張扱いということにしてもらってビジネスホテル住まいでした。

月曜は大阪の事務所での最終勤務日ということで、後任の人に引き継ぎを実施。予定を7時間以上と大幅に超過しつつも、なんとか業務引き継ぎを終えて、その日のうちに東京入り。

本来であれば夕方くらいに東京入りしてボードゲームショップなりプレイスペースなりに行こうと企んでいたのですが、上記の通り時間が押しに押して東京駅に降り立ったのが23時という有り様だったのでおとなしくビジネスホテルに直行。

 

僕の中で東京で宿をとるとならば、神保町一択。

学生時代にちょいちょい足を運んでいて思い入れがあるとか古書店街として雰囲気がいいとか都心部でいろいろアクセスがいいとかありますが、個人的に外せないのが以下2つ。

 

1つは飯。神保町といえばボンディとかエチオピアとかカレーの名店が多いことで有名で、実際にカレーもいいのですが、個人的には「とんかつ いもや」が一番好きでした。東京来る度に足を運んでおりました。味だけでなく、孤独のグルメばりにストイックな雰囲気の漂う店内でとんかつと向き合う時間は他では得難い充実感がありました。こんなに美味くて800円というお値段も大変よかった。

しかしながら、そんな「とんかつ いもや」が大変残念なことに数ヶ月前に姉妹店の「天丼いもや」とともに閉店してしまうという悲しい事態に。神保町へ来る最大の楽しみがなくなったと大いに凹んでおりました。

 

「とんかついもや」が締めちゃったことは知っていたのですが、それでも神保町に宿を取ったのはみなさんお察しの通り、ボードゲームです。

書泉の充実した輸入ボードゲームコーナーで漁ってるだけで1時間くらい余裕で時間潰せますし、アソビCafeというボードゲームカフェもあるので遊ぶこともできる。そして、僕が泊まってたビジネスホテルは住友不動産系のヴィラフォンテーヌ神保町というところなのですが、ここが結構内装キレイで管理も行き届きつつ、駅徒歩3分(加えてアソビCafeまで徒歩2分!)という好立地にあるにもかかわらず、日月火水ならわりと安く泊まれる(8千円前後)ってのもいいですね。木金土とかはさすがに1万円超えてくるのでなかなか泊まる気しないですが・・・

 

やや脱線しましたが、今回はさらにテンション上がることに、高円寺の有名ボードゲームショップすごろくやの第二号店が4月に神保町にオープンしたとあって、この機を逃す手はあるまいという感じでした。

すごろくやでは「地獄の窯」と「すずめ雀」を購入。

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また、GW中に開催されていたゲムマ春の直後なので、その新作を遊べるかなという淡い期待を抱きつつ、仕事を無理やり片付けてアソビCafeに出向いてみたところ、期待通りに新作を滞在約3時間で5つもプレイできました。

 

 

いくつか簡単にプレイ記をば。

「たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ」

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これは、ランダムで配られるキーワードを取捨選択しつつ、手元の毎回使える補助ワードカード(助詞やプロポーズとして汎用性の高い言葉)を組み合わせて、即興でプロポーズの言葉をつくるという大喜利系?ゲーム。

そのラウンドの親は気に入ったプロポーズを作成した子が差し出している指輪を取る、という芝居じみた演出含めてとても楽しめるゲームでした。

プレイスペースのよいところとしてたまたま相席した見ず知らずの男女6人の間で愛の告白と「結婚しよう」が飛び交いまくるというなかなか面白いシチュエーションでした。

このときは僕は意外にも!?ネタに走りながらもなんとなくきれいにまとめるのがうまくいき、女性票を中心に自分の親番を除く5ラウンド中3ラウンドをモノにして勝利。ワード系ゲーム好きとして自分のセンスが評価されるのはうれしいものです。

 

「さけのぼり」

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カードを裏にしてペンギンパーティーみたいにピラミッドを積んでいって、自分のサケを少しでも高いところまで遡上させて産卵させるゲーム。裏にするのが肝で、手札の6枚中1枚がクマになっていて、自分のサケを進めた先のカードをめくってクマが出てしまったら。そのラウンドはそこで脱落。ダイレクトに他者に攻撃できるペンギンパーティーといった様相だけど、逆にペンギンパーティーをゆるくしてパーティーゲームに近づけた感じ。最終3ラウンド目にはこれまで脱落したサケのポイントがキャリーオーバーされるというインフレ設定も盛り上がってよい。ゲムマで完売してしまったということで再販が待たれる。

 

「ハピエストタウン」

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小学2年生のアイデアが盛り込まれた街づくりゲーム。

基本的に毎ターン何かしらの物件が購入できるので、街コロに比べてプレイ感はやさしく、進行も早い。それでいて、ゲーム性も練られていて15分くらいでそれなりにボードゲームした感を味わえるのはなかなかないだろう。これま完売してしまったということで同じく再販を待ちたいところ。

 

 

そんなこんなで木曜の夜に大阪に帰ってきました。

神保町を思いっきりエンジョイできてなかなかに順調な東京生活のはじまりでした。この先居住地は浦安になるのでどこを拠点にこれから活動していくかは見えませんが、神保町にはちょいちょい足を運びたいもの。そのためにはとんかついもやに代わるベスト飯を探さねばですね。

 

明日は赴任休暇でお休み。名目通り、土日の引っ越しに向けてしっかり荷造りやろうと思います。

 

では。

 

 

 

 

 

 

 

 

中津たほいや会春スペシャル(4月特例会)と今後の新体制

本日、4/22(日)13時半~18時くらいまで、中津ぱぶり家にて中津たほいや会春スペシャル(4月特例会)が開催されました。

参加はえもさん、藤原さん、ミケさん、青木さんという馴染みのメンツに加えて、前回に続き2度めの参加で碧海さん、そして、久々登場のさぬきさん、さらにさらに久々登場のルーシーさん(!)という豪華メンバーで主催のめいりん含む8人でのたほいやとなりました。

さすがに選択肢が8つというのは多過ぎるので、各問題で答えを作成するのは出題する親含めて6人として、残る2人は投票のみの参加とすることで、選択肢6つというほどよい難易度を維持しながら8人で遊べる形としてみました。咄嗟の思いつきにつしてはなかなかの妙案だったのではないでしょうか(アツい自画自賛)。

 

というわけで実際の出題をツイートから。

 

 

※一部表記ミスあり。

 

※事故ってます。

 

 

 

 

 

 

全8問という平日開催の例会時にはなかなかできないボリュームの長丁場でしたが、終始くだらない雑談を交えながらの3時間半でした。

最終的にはこれまでのブランクを感じさせないルーシーさんが今回のルール・編成では不可能と思われた7人の回答者をかわしきって「全外し」を出して圧巻の勝利。さすが

たほいやクイーンと改めてその強さを見せつけられたところですが、それ以上に1年以上ぶりというたほいやをこれまで以上に1問1問を新鮮に楽しんでらっしゃる姿が印象的でした。

そして、告知で宣伝していた「優勝特典」はみなさんお察しの通り、「5月以降の中津たほいや会の主催の座」でした。

個人的にはダメ元のお願いのつもりでしたが、快く引き受けてくださったルーシーさんには改めて感謝したいと思います。

実を言いますと、東京への転勤が決まってからは仕事の引き継ぎ以上に、これまで地道に3年間続けてきたたほいや会をどう継続していくかというのが最大の懸案事項だったわけですが、ルーシーさんはじめたほいや好きのみなさんのお力で引き続き場が継続できそうなのは大変うれしいことだなあ、と。

というわけで、5月の中津たほいや会は5/16(水)19時半から中津ぱぶり家での開催となりました。今後ともよろしくお願い申し上げます。詳細はこれから作成されるルーシーさんのTwitterアカウント等で告知される予定です。

また、さぬきさんからデザスプあたりでたほいやをやってみようか、という話も出ましたので、そちらの今後の展開にも期待ですね。

 

GWの中津ぱぶり家:

GW中には、つい先日シングルズでの公演が好評を博したばかりのえもさんによる謎解き×たほいや企画「たほいや帝国の侵略」の再演も実現しそうですし、北の大地からかるくさんが選りすぐりの謎を引っさげて2度めの凱旋謎解き公演も予定されています。

あと、最終日には「めいりん送別ボドゲ」を開催予定です。企画内容は追って告知します。

 

とりあえず今日の充実を糧に、あと1週間、仕事の引き継ぎを乗り切れればと。

 

 

最近のあれこれと告知

衝撃かどうかはともかくの関西去る宣言から数日。方々でぼちぼちと反響をいただいておりますが、とにもかくにも仕事の引継ぎで西日本各地を慌ただしく駆け回る日々です。

九州で食べた関サバが美味かったです。各地の旬の地のモノを味わえるのは営業の役得ですね。こういうのないとやってけないですわ。

 

 

近所でシロクマがバイト募集してたので和みました。ちなみに中津の高架下の氷屋さんです。

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仕事が休みの日には毎年恒例のごいた保存会大阪支部による「お花見ごいた」に今回は子供を連れて参加。子供がいるとなかなかごいたどころではなかったですが、少しお姉さんに気にかけて遊んでもらってた我が子はかわいいものでした。

また、ごいたの本場能登・宇出津から来た猛者とも打つこともできました。勉強になります。東京行ってもごいた会には出たいなと。

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さて、これまで3年間続けてきた中津たほいや会ですが、とりあえず4月で僕が主催の形での開催は一旦最後となります。今後の開催形態は不明ですが、とりあえず4/22(日)13時半からやりますのでよろしければお越しください。

ご参考までに過去問です。

http://twipla.jp/events/311280

 

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【ご報告】関西を離れます。

関西を離れることになりました。

5月から再び東京勤務となり、とりあえず単身赴任で行くことになりそうです。

関西に移住して5年と3ヶ月。

関西で仕事を覚えただけでなく、趣味関連では哲学カフェやボードゲーム関係でいろんな人とお近づきになり、極めつけは結婚相手もみつけることができました。最近はかなり真剣に関西でマンションを買うことを考えていたくらいでした(買う前の異動だったのが救いな気はします)。

 

移住して最初の2年半は西宮北口、結婚してからは中津に住みましたが、どちらも思い入れがいろいろあるものです。西宮北口はガーデンズにはほとほと嫌気がさしましたが、ニシキタの駅のキタっかわはわりと好きでした。特に純喫茶の珈琲屋ドリームには文字通り毎週末通ったものです。

また、中津に来てからは中津ぱぶり家をはじめ地元の知り合いもたくさんできて、いろいろイベントとかもできて仕事以外との社会との接点を広く持てた、とても手応えを感じる経験が多くできました。

当面は平日は東京、土日は大阪という生活が続きそうですので、ちょいちょい中津界隈に子どもとともに出現するかもです。中津福祉会館のカフェ/コンパーレとか。

 

思い入れといえば、僕はあまり仕事に情熱とか愛情とかないタイプの人間だと思っていたのですが、後任の人に仕事を引き継ぐために引継書を書いてたり、担当交代挨拶のアポ取りをしたりしているといろいろとこみ上げてくるものがあったので、わりと仕事好きなのかもしれないと気づいた次第です。

 

 

東京へ行っても、担当するお客は変わるけど、業務内容は基本的に変わらないはず。下手すりゃ担当する業界までも変わらなさそうな雰囲気が出てるので比較的スムーズに移行できそうです。

 

来週から4月中は仕事の顧客引き継ぎで関西に限らず、中国、四国、九州をこれでもかと行脚していくことになるのですが、思えばいろんな土地にいったものだと5年という年月の深みに感慨に浸っております。

 

 

さて、上司から「送別会の2次会はおまえの好きなようにしていい」と言われたので、目下、ボードゲーム会にしてしまおうかと画策中です。

以前、忘年会で「コヨーテ」と「犯人は踊る」をやってみたところなかなか好評だったので、思い切っていろいろ軽めのゲームをトライしたいところ。

 

5人、かつインスト軽めでサクッと遊べるものをざくっとピックアップ。

 

・犯人は踊る

・コヨーテ

・ペンギンパーティー

ワードバスケット

・ナンジャモンジャ

・ワードウルフ

ハゲタカのえじき

・髑髏と薔薇

・キャットアンドチョコレート

ごきぶりポーカー

 

引き継ぎの旅の道中じっくり考えようかなと。

 

ゲームマーケット大阪(2018年) 参加してきた。

気づけば、2017年度も終わり、2018年度に突入。

新年度と言えば、何か新しいことは始めたくもなるというもの。

というわけで、新年度初日の4/1はゲームマーケット大阪@インテックス大阪に出展側として初参加してきました。

(補足しますと、ゲームマーケットというのはアナログゲーム界におけるコミックマーケットのようなイベントです。企業による新作の試遊や先行販売に訳アリ品の割引販売等もありますが、メインは同人アナログゲーム作家による自作ゲームの出展ですね)

 

出展側として参加する以上は何か販売するわけですが、今回はもちろん「たほいや問題集 大語(誤)解 第一版」です。

もともと1月の文学フリマ京都に合わせて刷ったものですが、やはりアナログゲーム界の祭典であるゲムマ大阪にも出したいな、とそんなことをツイッターで呟いたら、昼夢堂というサークル名でゲーム制作をやってるflatさんに拾っていただき、ブースを間借りして置かせてもらうことに。

 

というわけでゲムマ大阪に出展側で初参加です。

 

ゲムマとしての開場は10時からですが、9時過ぎに会場であるインテックス大阪に。

インテックス大阪には仕事で展示会関係で何度か来たことありますが、趣味の方面では今回が初。普段は地下鉄コスモスクエア駅から歩きますが、今回は荷物も多いのでモノレールで中ふ頭駅まで。

 

現地でflatさんと合流し、ブース設営。

昼夢堂さんは、旧作2つと今回の新作「ドッペル言語」。

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今回も広辞苑もってきました。が、今回は本体は諦めてカバーのみ。ちなみに広辞苑カバーにはたほいや問題集がちょうど10冊入ることが判明しました。

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お隣さんのブースにはペーパークラフト空也上人像が。広辞苑先生とツーショットを収めてきました。

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そんなこんなで10時になってゲムマ大阪開場。

10時から1時間くらいの人の密度はすごかったですね

たほいや問題集の売れ行きはというところですが、文学フリマと比べるとお客さんのたほいや認知度が高い。そんなわけで食いつきも上々。

そんなにぐいぐい呼び込みしませんでしたが、結果的に27部売れました。20部くらい出ればいいかな、と思ってましたので十分上出来でしょう。

 

あとはお買い物リスト。まずは戦利品一覧。

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ドッペル言語(昼夢堂)

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同音異義語2枚1組につき、その説明文からペアの相方を探す神経衰弱的なカードゲーム。応用として一方を読み札、もう一方を取り札とするかるた的な遊び方も。flatさんによると、花札のこいこいやククのような遊び方もルールを固めて後日発表予定とか。

もともとはたほいやの没ネタになった同音異義語(※たほいやは同じ音の見出し語があると出題できない)を使おうとしたゲームだったそうですが、難易度が高すぎたため現在の形になったとか。現在は25組50枚だそうですが、収録語を増やした拡張版に期待ですね。

 

MODERN ART(ドイツ語/Oink版)

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巨匠ライナー・クニツィアによる名作競りゲーをスマートでスタイリッシュなデザインで知られるOink Gamesのデザインでドイツ語版が出るのを日本国内ではゲムマ大阪で限定発売とのこと。モダンアートもってなかったのでこの機会にと購入。

 

かうんとり(OKAZU brand)

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諸般の事情により鳥のゲームはとりあえず買う。色と数字をカウントするけれども、カウントの仕方が…子供から大人まで楽しめそうなデザインですね。

 

漢々楽々(かんかんがくがく)(鍋ラボ)

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漢字を4つ組み合わせてオリジナ四字熟語をつくろう!ってゲーム。シンプルに説明できちゃうゲームはきっといいゲーム。たほいやプレーヤーとしては言語系ゲームとあらば収集せずにはいられない。大喜利っぽいのもいいですね。

 

BLEND COFFEE Lab(Saashi & Saashi)

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Saashiさんのところはデザインや装丁にこだわりを感じて、とても好み。

なので新作ならば買う。トリックテイキング風とおもいきやそうではない感じ。

 

ルターの宗教大改革 5人拡張(ヤン・フス)&レオ10世ボード(聖書コレクション)

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ルターの宗教改革から500周年を記念したゲームコンテストの優勝作品。なんだかんだ言って学生時代は宗教学(+宗教史学)研究室の所属であり、佐々木中の『切り取れ、あの祈る手を』に感化された僕としては購入必須。本体は発売日にキリスト教書店で購入していましたが、今回は5人拡張が出たということで迷わず購入。ついでの先般のゲムマ秋で販売されたレオ10世ボードもゲット。フスは正統度が下限に達すると火刑に処されてその後手番行動ができなくなってしまう…けど勝利点10点というなかなかぶっ飛び設定。おもしろそう。ちなみに本体は僕がブースへ行ったときには売り切れてました。ななか人気ですね。

 

あとはボドゲ仲間サンジィ氏からのお使い品。

Sail to India(ぶんぶんゲームズ/OKAZU brand)

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2013年にインディーズ版が出たものの再販となるようです。

ブランクワールド(一石ラボ)

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上記と同じく大航海時代がモチーフ。

ブランクワールドは12時過ぎでもうラスト3個とか言ってたところをなんとか間に合って購入。人気ですね。

 

 

 

全般的な感想としては、兎にも角にも

「自分でゲームつくりたい!」ってなりました。

 

とてもよい刺激になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

たほいや会、自由主義とたほいや、今期レビュー

たほいや会の告知も兼ねつつ前々からぬるっと考えていることを。めんどうと思う方は下の方の今期のお手軽レビューだけでも。

 

月に一度、中津で広辞苑を使ったアナログゲームたほいや」の例会をやっています。

ちなみに、3月の開催は3/28の開催となりました。

twipla.jp

2015年の中津ぱぶり家オープン時から地道に月イチ開催なので結構な回数をやっていますね。

自分で定例会を開催するのは、ただ純粋にたほいやが好きでやってて楽しい(にもかかわらず他に定例会をやってるとこがない)っていうのが第一なんですが、バックグラウンドには学生の頃に読んだ土屋惠一郎の本の一節に強く惹かれたというのがあるんですよね(ちょうどマイケル・サンデルが流行って、「無縁社会」がメディアで騒がれていた頃ですね)。

 

正義論/自由論―寛容の時代へ (岩波現代文庫)

正義論/自由論―寛容の時代へ (岩波現代文庫)

 

 

土屋自身も孫引きしてたかと思うんですが、概要は以下の様な感じ。

秩父事件を例にして、秩父事件で中心的な役割を果たした人たちというのは、秩父周辺の連歌会のコミュニティだったそうで、連歌のような他者との共感に根付く文芸とか創作活動の集まりがリベラルな精神を涵養し、他者への困っている人々の救済、社会的不正に対する異議申し立ての原動力となりうるんだ云々。

 僕自身なにも武装蜂起とかしたいわけではないですが、豊かな社会っていうのはよりいろんな人が生きやすい社会ってことだと思うんですが、そこには他者への共感ってものが不可欠ですよね。逆を言うと、全体・国家主義的な発想というのは、他者へ共感する回路を遮蔽することではじめて、無慈悲に全体・国家のために他者・弱者を切り捨てることが可能になるわけで。

他者への共感にっていうのは文脈把握につながるわけですが、連歌が成立するには上の句の意図を読み取った下の句が必要不可欠なわけです。他者とコミュニケーションを行う上では相手の言葉をよくよく理解し、その意図(言外のものも含めて)を読み解く、そしてそれに適切な応答を返す。ある種このコミュニケーションにおける当たり前のプロセスを高度に洗練させ、遊戯化したのが連歌だと言えるかもしれません。

いずれにせよ他者への共感、文脈理解といった要素から構成される人文知・リベラリズムの基礎体力的なものを涵養するのに適していたのが明治維新の頃だと「連歌」だったわけです。当時でもすでにそれなりにハイカルチャーだったのではないかと思いますが、中世のころにはそれなりに大衆的?な娯楽であったのではなかろうかと。

では、現代においてそれに類するようなポテンシャルをもったものは何かなと考えると、ぱっと思いつくのが大喜利、そして、このたほいやかな、と。

ここでいろいろ書くには僕自身の考えもまとまっていないのでまたの機会に。

 

今期のレビュー。他にもいろいろ見ているのですが突起すべきものをピックアップ。

 

ダーリン・イン・ザ・フランキス

久々に期待できそうなロボットアニメ。コヤマシゲトデザインなので某銀河美少年風味が強い。ある種のディストピアものでもあるのかな。これまでのところ、せっかくのトリガーなのにあまり戦闘でわくわくする展開に乏しいかなという印象。

 

ゆるキャン△

安定のきらら枠。キャンプだけでストーリーテリングしていくのも難しかろうかと危惧していたけれど、杞憂に終わる。

教訓めいた挫折と成長的な物語の起伏というのは必要じゃなくて、ありふれた日常を肯定する、という「ゆる」と名乗りながらも、易きに流されない強い意思を感じる。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

京アニの作画が素晴らしい。だけではないアニメ。

こういうわかりやすく業を無自覚の内に背負った主人公ってのは嫌いじゃない。

機龍警察がアニメ化される折には、ライザは石川由依がいいんじゃなかろうかなどとおもふ。

 

宇宙よりも遠い場所

宇宙と書いて「そら」と読む。女子高生4人組が民間南極観測隊の一員として、南極を目指す。あまり注目してなかったけど、この作品こそ今期のダークホース。エモい。

 

ハクメイとミコチ

こちらも派手さはないけど「やさしい世界」にほっこりできる掘り出し物的物件。