急がばしゃがめ

コンクリートジャングルで合成樹脂のささやきに耳を澄ませては目を回す。人文系だけど高分子材料でご飯食べてます。。SF読んだり、ボードゲームに遊ばれたり。一児の父。

ブックカバーチャレンジ 2~7日目

先日こちらにアップしたブックカバーチャレンジ、SNSではちゃんと?アップしてたのでこちらでまとめて。

特定の方向性に引っ張るのは自重して、その時々の出来事に合わせてセレクトしたつもり。

 

 1日目

ブックカバーチャレンジにお誘いいただいた先輩にちなんで。 

meirin213.hatenablog.com

 

2日目

ブックカバーチャレンジ 2日目?
佐々木中『切り取れ、あの祈る手を』
おそらく人生でいちばん影響を受けた本。


f:id:meirin213:20200513085200j:image

「本を読んでいるこの俺が狂っているのか、それともこの世界が狂っているのか。」という一節には読んだ時に自分の根本を揺さぶられるような感覚があった。読むこと、読みかえることこそが革命の源泉であるという言葉がいまでも僕の行動原理の深いところにある。
 
3日目
7日間ブックカバーチャレンジ 3日目?
前職の先輩の引越しの手伝い(?)をした折に、お礼としていただいた本。

f:id:meirin213:20200513085215j:image
幻想怪奇とかホラーとかミステリー的要素があるけど端的に言うとクトゥルフ
ハンターハンターのキメラアント編に登場するネフェルピトーの念能力の元ネタとも言う。
直近キメラアント編が無料公開されていたので読んでいて思い出した。何が言いたいかと言うと、冨樫先生は天才だなあということ。
 
 
4日目
7日間ブックカバーチャレンジ 4日目?
坂本大三郎『山伏と僕』

f:id:meirin213:20200513085229j:image
入社1年目の所在ない時期にこの本を読み、思い立ってその夏に羽黒山の山伏修行へ。その後もう一度行った。山伏は自然との関わりとか最終ゴールがないとか好きな点が多いけど、専業従事者がいないという点がとても良いと思う。
 
 
5日目
7日間ブックカバーチャレンジ 5日目
広辞苑 第七版

f:id:meirin213:20200513085237j:image
いま巷で大人気のアナログゲームたほいや」のコンポーネント。知らない言葉の意味を勝手に創作し、ニセ語意の中から真の意味を当てるゲーム。なんとこのコンポーネントは平時は国語辞典としても使えるらしい。これはお買い得。
 
7日間ブックカバーチャレンジ 6日目
マシュー・ムーア「bring your own book(邦題:みんなで本をもちよって)」
本そのものではないですが、本を題材にしたボードゲーム(厳密にはボード使わないけど)。

f:id:meirin213:20200513085252j:image
参加者はそれぞれに本を持参し、毎回出されるお題(「世界を滅ぼす方法」、「バースデーメッセージの一言」など)に対し、各自持参した本の中からそのお題にマッチした一節を探して発表。参加者で人気投票したりしてわちゃわちゃ楽しむゲーム。
本関連のイベントの自己紹介やアイスブレイクとかでやりたいなと思い入荷即品切れ状態だった輸入版を購入したもののぶっちゃっけ僕は遊べていない。ご関心のある方は現在は日本語版が出てるのでそちらがオススメ。
 
7日間ブックカバーチャレンジ 7日目
國分功一郎『来るべき民主主義』

f:id:meirin213:20200513085257j:image
最終日なんでどうしようかなと思っていたけれど、昨日からTwitterにおける民主主義、直接民主主義的な挙動の盛り上がりを見ていてこの本を思い出した。
この本で國分は「日本において三権分立のうち、立法権司法権に対しては(その実効性はさておき)市民が直接的に介入する手段が制度的に担保されているが、行政権についてはそのような一切の制度がない」ということを指摘している。この「行政が決めたことを覆せない」という(制度の上でも固定化された)通念にどのように抗うかということを書いてるんだけど、この本が書かれて数年、こんなにもエグい形で行政の横暴を目の当たりにすることになろうとは… 
民主主義を地に足ついたものにしていかねば