急がばしゃがめ

コンクリートジャングルで合成樹脂のささやきに耳を澄ませては目を回す。人文系だけど高分子材料でご飯食べてます。。SF読んだり、ボードゲームに遊ばれたり。一児の父。

ブックカバーチャレンジ①? テッド・チャン『あなたの人生の物語』とI先輩

Twitterと連携しなくなって以来あまり投稿していないFacebookでこんなのが回ってきた。
以下FBの内容に蛇足的な部分を盛りながらあれやこれやと書きます。続くかはわかりません。
 
【7日間ブックカバーチャレンジ】
「読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、参加方法は好きな本を1日1冊、7日間投稿する」というものだそうです。
ルールは
①本についての説明はナシで表紙画像だけアップ
②その都度1人のFB友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いする(あくまで任意です。チェーンメールっぽい感じが嫌いでしたらどうぞスルーしてください)。
※この企画にはいろいろルールがあるみたいですが、(僕が)めんどくさい(人な)のでテキトーにやります。
 
尊敬する前の会社の先輩であるI氏から「こういうの嫌いじゃなさそう」ということで回していただいたので、その慧眼あるいはご期待にお応えすべく書きます。
2013年に大阪本社に転勤となり、そこで入った独身寮にて食堂にある共有?の本棚にマイケル・ガザニガの『脳の中の倫理』が置いてあったので、この会社にもこんな本を読む風流?な人がいるのか、捨てたもんじゃないなと思った次第。その話をなにかの飲みの席でI氏にしたら、その本を本棚に置いていった人こそI氏その人だったというわけで。
当時は応用倫理系に関心あるような(≒めんどくさい)人間でもこの会社でやっていけるんだ、と励まされたものですが、結果的に言うとその2~3年後にI氏が辞め、その2~3年後に僕も辞めてるので人文系と某社との相性はあまりよくないのではという気が…
 
それはさておき、ブックカバーチャレンジの第一回?として選んだ本はI氏からの勧めで読んだテッド・チャンの『あなたの人生の物語』。

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当時は日本SFを読み始めたくらいで、海外SFはほとんど読んでなかった。そして、この一冊でしてやられた。こんなにも緻密で多彩な作家がいるのかと感動した次第。
数年前に表題作が「メッセージ」という題で映画化もされましたね。また、テッド・チャンといえば寡作で知られるわけですが、最近ようやく2冊目の作品集『息吹』がでました。紛れもなく現代最高のSF作家だと思いますので、時間がある方は騙されたと思ってぜひ。