最近のあれこれと告知
衝撃かどうかはともかくの関西去る宣言から数日。方々でぼちぼちと反響をいただいておりますが、とにもかくにも仕事の引継ぎで西日本各地を慌ただしく駆け回る日々です。
九州で食べた関サバが美味かったです。各地の旬の地のモノを味わえるのは営業の役得ですね。こういうのないとやってけないですわ。
近所でシロクマがバイト募集してたので和みました。ちなみに中津の高架下の氷屋さんです。
仕事が休みの日には毎年恒例のごいた保存会大阪支部による「お花見ごいた」に今回は子供を連れて参加。子供がいるとなかなかごいたどころではなかったですが、少しお姉さんに気にかけて遊んでもらってた我が子はかわいいものでした。
また、ごいたの本場能登・宇出津から来た猛者とも打つこともできました。勉強になります。東京行ってもごいた会には出たいなと。
さて、これまで3年間続けてきた中津たほいや会ですが、とりあえず4月で僕が主催の形での開催は一旦最後となります。今後の開催形態は不明ですが、とりあえず4/22(日)13時半からやりますのでよろしければお越しください。
ご参考までに過去問です。
http://twipla.jp/events/311280
【ご報告】関西を離れます。
関西を離れることになりました。
5月から再び東京勤務となり、とりあえず単身赴任で行くことになりそうです。
関西に移住して5年と3ヶ月。
関西で仕事を覚えただけでなく、趣味関連では哲学カフェやボードゲーム関係でいろんな人とお近づきになり、極めつけは結婚相手もみつけることができました。最近はかなり真剣に関西でマンションを買うことを考えていたくらいでした(買う前の異動だったのが救いな気はします)。
移住して最初の2年半は西宮北口、結婚してからは中津に住みましたが、どちらも思い入れがいろいろあるものです。西宮北口はガーデンズにはほとほと嫌気がさしましたが、ニシキタの駅のキタっかわはわりと好きでした。特に純喫茶の珈琲屋ドリームには文字通り毎週末通ったものです。
また、中津に来てからは中津ぱぶり家をはじめ地元の知り合いもたくさんできて、いろいろイベントとかもできて仕事以外との社会との接点を広く持てた、とても手応えを感じる経験が多くできました。
当面は平日は東京、土日は大阪という生活が続きそうですので、ちょいちょい中津界隈に子どもとともに出現するかもです。中津福祉会館のカフェ/コンパーレとか。
思い入れといえば、僕はあまり仕事に情熱とか愛情とかないタイプの人間だと思っていたのですが、後任の人に仕事を引き継ぐために引継書を書いてたり、担当交代挨拶のアポ取りをしたりしているといろいろとこみ上げてくるものがあったので、わりと仕事好きなのかもしれないと気づいた次第です。
東京へ行っても、担当するお客は変わるけど、業務内容は基本的に変わらないはず。下手すりゃ担当する業界までも変わらなさそうな雰囲気が出てるので比較的スムーズに移行できそうです。
来週から4月中は仕事の顧客引き継ぎで関西に限らず、中国、四国、九州をこれでもかと行脚していくことになるのですが、思えばいろんな土地にいったものだと5年という年月の深みに感慨に浸っております。
さて、上司から「送別会の2次会はおまえの好きなようにしていい」と言われたので、目下、ボードゲーム会にしてしまおうかと画策中です。
以前、忘年会で「コヨーテ」と「犯人は踊る」をやってみたところなかなか好評だったので、思い切っていろいろ軽めのゲームをトライしたいところ。
5人、かつインスト軽めでサクッと遊べるものをざくっとピックアップ。
・犯人は踊る
・コヨーテ
・ペンギンパーティー
・ナンジャモンジャ
・ワードウルフ
・髑髏と薔薇
・キャットアンドチョコレート
引き継ぎの旅の道中じっくり考えようかなと。
ゲームマーケット大阪(2018年) 参加してきた。
気づけば、2017年度も終わり、2018年度に突入。
新年度と言えば、何か新しいことは始めたくもなるというもの。
というわけで、新年度初日の4/1はゲームマーケット大阪@インテックス大阪に出展側として初参加してきました。
(補足しますと、ゲームマーケットというのはアナログゲーム界におけるコミックマーケットのようなイベントです。企業による新作の試遊や先行販売に訳アリ品の割引販売等もありますが、メインは同人アナログゲーム作家による自作ゲームの出展ですね)
出展側として参加する以上は何か販売するわけですが、今回はもちろん「たほいや問題集 大語(誤)解 第一版」です。
もともと1月の文学フリマ京都に合わせて刷ったものですが、やはりアナログゲーム界の祭典であるゲムマ大阪にも出したいな、とそんなことをツイッターで呟いたら、昼夢堂というサークル名でゲーム制作をやってるflatさんに拾っていただき、ブースを間借りして置かせてもらうことに。
というわけでゲムマ大阪に出展側で初参加です。
ゲムマとしての開場は10時からですが、9時過ぎに会場であるインテックス大阪に。
インテックス大阪には仕事で展示会関係で何度か来たことありますが、趣味の方面では今回が初。普段は地下鉄コスモスクエア駅から歩きますが、今回は荷物も多いのでモノレールで中ふ頭駅まで。
現地でflatさんと合流し、ブース設営。
昼夢堂さんは、旧作2つと今回の新作「ドッペル言語」。
今回も広辞苑もってきました。が、今回は本体は諦めてカバーのみ。ちなみに広辞苑カバーにはたほいや問題集がちょうど10冊入ることが判明しました。
お隣さんのブースにはペーパークラフトの空也上人像が。広辞苑先生とツーショットを収めてきました。
そんなこんなで10時になってゲムマ大阪開場。
10時から1時間くらいの人の密度はすごかったですね
たほいや問題集の売れ行きはというところですが、文学フリマと比べるとお客さんのたほいや認知度が高い。そんなわけで食いつきも上々。
そんなにぐいぐい呼び込みしませんでしたが、結果的に27部売れました。20部くらい出ればいいかな、と思ってましたので十分上出来でしょう。
あとはお買い物リスト。まずは戦利品一覧。
ドッペル言語(昼夢堂)
同音異義語2枚1組につき、その説明文からペアの相方を探す神経衰弱的なカードゲーム。応用として一方を読み札、もう一方を取り札とするかるた的な遊び方も。flatさんによると、花札のこいこいやククのような遊び方もルールを固めて後日発表予定とか。
もともとはたほいやの没ネタになった同音異義語(※たほいやは同じ音の見出し語があると出題できない)を使おうとしたゲームだったそうですが、難易度が高すぎたため現在の形になったとか。現在は25組50枚だそうですが、収録語を増やした拡張版に期待ですね。
MODERN ART(ドイツ語/Oink版)
巨匠ライナー・クニツィアによる名作競りゲーをスマートでスタイリッシュなデザインで知られるOink Gamesのデザインでドイツ語版が出るのを日本国内ではゲムマ大阪で限定発売とのこと。モダンアートもってなかったのでこの機会にと購入。
かうんとり(OKAZU brand)
諸般の事情により鳥のゲームはとりあえず買う。色と数字をカウントするけれども、カウントの仕方が…子供から大人まで楽しめそうなデザインですね。
漢々楽々(かんかんがくがく)(鍋ラボ)
漢字を4つ組み合わせてオリジナ四字熟語をつくろう!ってゲーム。シンプルに説明できちゃうゲームはきっといいゲーム。たほいやプレーヤーとしては言語系ゲームとあらば収集せずにはいられない。大喜利っぽいのもいいですね。
BLEND COFFEE Lab(Saashi & Saashi)
Saashiさんのところはデザインや装丁にこだわりを感じて、とても好み。
なので新作ならば買う。トリックテイキング風とおもいきやそうではない感じ。
ルターの宗教大改革 5人拡張(ヤン・フス)&レオ10世ボード(聖書コレクション)
ルターの宗教改革から500周年を記念したゲームコンテストの優勝作品。なんだかんだ言って学生時代は宗教学(+宗教史学)研究室の所属であり、佐々木中の『切り取れ、あの祈る手を』に感化された僕としては購入必須。本体は発売日にキリスト教書店で購入していましたが、今回は5人拡張が出たということで迷わず購入。ついでの先般のゲムマ秋で販売されたレオ10世ボードもゲット。フスは正統度が下限に達すると火刑に処されてその後手番行動ができなくなってしまう…けど勝利点10点というなかなかぶっ飛び設定。おもしろそう。ちなみに本体は僕がブースへ行ったときには売り切れてました。ななか人気ですね。
あとはボドゲ仲間サンジィ氏からのお使い品。
Sail to India(ぶんぶんゲームズ/OKAZU brand)
2013年にインディーズ版が出たものの再販となるようです。
ブランクワールド(一石ラボ)
ブランクワールドは12時過ぎでもうラスト3個とか言ってたところをなんとか間に合って購入。人気ですね。
全般的な感想としては、兎にも角にも
「自分でゲームつくりたい!」ってなりました。
とてもよい刺激になりました。
たほいや会、自由主義とたほいや、今期レビュー
たほいや会の告知も兼ねつつ前々からぬるっと考えていることを。めんどうと思う方は下の方の今期のお手軽レビューだけでも。
月に一度、中津で広辞苑を使ったアナログゲーム「たほいや」の例会をやっています。
ちなみに、3月の開催は3/28の開催となりました。
2015年の中津ぱぶり家オープン時から地道に月イチ開催なので結構な回数をやっていますね。
自分で定例会を開催するのは、ただ純粋にたほいやが好きでやってて楽しい(にもかかわらず他に定例会をやってるとこがない)っていうのが第一なんですが、バックグラウンドには学生の頃に読んだ土屋惠一郎の本の一節に強く惹かれたというのがあるんですよね(ちょうどマイケル・サンデルが流行って、「無縁社会」がメディアで騒がれていた頃ですね)。
土屋自身も孫引きしてたかと思うんですが、概要は以下の様な感じ。
秩父事件を例にして、秩父事件で中心的な役割を果たした人たちというのは、秩父周辺の連歌会のコミュニティだったそうで、連歌のような他者との共感に根付く文芸とか創作活動の集まりがリベラルな精神を涵養し、他者への困っている人々の救済、社会的不正に対する異議申し立ての原動力となりうるんだ云々。
僕自身なにも武装蜂起とかしたいわけではないですが、豊かな社会っていうのはよりいろんな人が生きやすい社会ってことだと思うんですが、そこには他者への共感ってものが不可欠ですよね。逆を言うと、全体・国家主義的な発想というのは、他者へ共感する回路を遮蔽することではじめて、無慈悲に全体・国家のために他者・弱者を切り捨てることが可能になるわけで。
他者への共感にっていうのは文脈把握につながるわけですが、連歌が成立するには上の句の意図を読み取った下の句が必要不可欠なわけです。他者とコミュニケーションを行う上では相手の言葉をよくよく理解し、その意図(言外のものも含めて)を読み解く、そしてそれに適切な応答を返す。ある種このコミュニケーションにおける当たり前のプロセスを高度に洗練させ、遊戯化したのが連歌だと言えるかもしれません。
いずれにせよ他者への共感、文脈理解といった要素から構成される人文知・リベラリズムの基礎体力的なものを涵養するのに適していたのが明治維新の頃だと「連歌」だったわけです。当時でもすでにそれなりにハイカルチャーだったのではないかと思いますが、中世のころにはそれなりに大衆的?な娯楽であったのではなかろうかと。
では、現代においてそれに類するようなポテンシャルをもったものは何かなと考えると、ぱっと思いつくのが大喜利、そして、このたほいやかな、と。
ここでいろいろ書くには僕自身の考えもまとまっていないのでまたの機会に。
今期のレビュー。他にもいろいろ見ているのですが突起すべきものをピックアップ。
久々に期待できそうなロボットアニメ。コヤマシゲトデザインなので某銀河美少年風味が強い。ある種のディストピアものでもあるのかな。これまでのところ、せっかくのトリガーなのにあまり戦闘でわくわくする展開に乏しいかなという印象。
安定のきらら枠。キャンプだけでストーリーテリングしていくのも難しかろうかと危惧していたけれど、杞憂に終わる。
教訓めいた挫折と成長的な物語の起伏というのは必要じゃなくて、ありふれた日常を肯定する、という「ゆる」と名乗りながらも、易きに流されない強い意思を感じる。
京アニの作画が素晴らしい。だけではないアニメ。
こういうわかりやすく業を無自覚の内に背負った主人公ってのは嫌いじゃない。
機龍警察がアニメ化される折には、ライザは石川由依がいいんじゃなかろうかなどとおもふ。
宇宙と書いて「そら」と読む。女子高生4人組が民間南極観測隊の一員として、南極を目指す。あまり注目してなかったけど、この作品こそ今期のダークホース。エモい。
こちらも派手さはないけど「やさしい世界」にほっこりできる掘り出し物的物件。
アズールとサグラダ インスタ映えするボードゲームと二大世界宗教
3月になりました。
最近は諸般の事情でハードワークが 続いており、安易に精神的な潤い求めてしまう…ということでついついお財布の紐も緩みがち。
てなわけで、2月末に日本語版が発売されたばかりのアズールを買いました。
前評判の高さもうなずける実にいいゲーム。ビジュアル的にもサグラダ級、ゲーム性も宝石の煌き並に気に入ってます。
・アズール
タイルアーティストとなって、アルハンブラ宮殿のようなアラベスク模様のタイルで宮殿を飾ろう、というコンセプトのゲーム。
プレイヤー共通の資材を所定の順で取って個人ボードに配置していく。配置の仕方によって得点の入り方が変わってくるが、終盤ほど配置の制約が多くて苦しくなってくるっていうパズル的な要素もある。
夙川おもちゃひろばの赤尾さんが、キリスト教的モチーフの「サグラダ」とイスラムの「アズール」と比較してたけど、(ユダヤ研究者である)赤尾さんでなくとも、インスタ映えする美しいコンポーネントだけでなく、上記のゲーム性含めて「サグラダ」と比較せずにはいられまい。
ゲームデザイナーはモチーフとしてステンドグラスなりアラベスクのタイルを拝借しただけ(なつもり)だろうけど、ゲームシステムにも自ずと両宗教の思想性の違いが出ている…という論じ方ができると面白いですね。 遊戯の起源は宗教的儀礼であり云々という前段から始まるとよりそれっぽい感じが出ます。
という他愛ない話はともかく、両者はやはり建築物の装飾を題材としてるだけあってゲームを進めるほどに盤面が充実していく様は(たとえ得点が伸びなくとも)とても心地よい。これだけで遊びがいのある作品だと思える。
サグラダはそもそも個人ボードを各自で選択できたり、ダイスの配置箇所も各人の裁量である。また便利アイテムや得点条件も毎回変わるなど繁雑さ雑多さを積極的に盛り込んでいる印象。これはさながらキリスト教が世界宗教になる過程でさまざまな習俗や信仰を取り込みながら自らの教義を確定させてきた歴史に通ずるところがある。
一方で、アズールは個人ボードは共通であり、得点の方法も一定である。プレイ感としてアブストラクト的な印象が強いと言われることも多い。どちらかというと雑多な要素を排し、できる限りシンプルさであったり普遍性を志向したゲームと言えるだろう。
また、サグラダは他プレイヤーへの干渉要素(他プレイヤーが欲しがってそうなダイスをカッティングする等)が薄い(有効性に乏しい)のに対し、アズールの場合はしばしば行き場のない同色タイルの塊というマイナス要素を押し付け合う局面が生じるし、相手に大きなマイナスを引き取らせるように仕向けることはとても重要な戦術となる。この点を以て武力を否定しなかった教祖ムハンマドに通じるところもある、とするのはいささか乱暴ではあるが(イスラムが特別好戦的な宗教というわけではなく、キリスト教も十字軍や魔女狩り等その悪行には枚挙の暇がない)。
まあここまで書いて安易な宗教比較は危険だと改めて思い至った次第です。
ゲーム性の話。
サグラダは「キラキラしたダイスをたくさん振れる。たーのしー」的な直感的な面白さもそうですが、人数が多い方が楽しめる気がする。一方、アズールは3〜4人でも面白いけどその本分は2人戦だ、という意見がしばしば見受けられる。人が増えることによる不確定要素の増大をどのように評価するかだろう。将棋やチェスのようなアブストラクト的なゲーム性を重視する(シリアスな)プレイヤーからすれば2人戦がベストとなるし、宝石の煌きのように、自分の戦略を持ちつつも、ラウンド毎の場へのサプライや他プレイヤーのインタラクティブによる変動要素にフレキシブルに対応できるかを面白がる人なら3〜4人戦の方が評価が高いだろう。まあ遊び方の幅がある、ライトなプレーヤーからシリアスなガチゲーマーまで遊べるという意味ではアズールの方が裾野が広そうか。
いろいろ書きましたが、アズールおもしろいのでぜひいろんな方に遊んだいただかたい、ってのと文芸評論的なノリでボードゲームをネタに話広げるのは難しいってことですね。
雑記
仕事のストレスに任せて最近ヘブン&エールも買ってしまったり、宮内悠介の『超動く家にて』が超よかったよという話もしたかったけどちょっと疲れました。
第2回文フリ京都、参加してきた。
なんだかんだで2018年最初の投稿となりました。
遅まきながら本年もよろしくお願いします。
さて、1/21(日)に京都のみやこめっせで開催された第2回文学フリマ京都に参加してきました。こ-16ブースにサークル名「中津ぱぶり家」。
9月の文フリ大阪に続き2度目の参加。
今回は、前回コピー本止まりだった「たほいや問題集」に手を入れて「たほいや問題集"大語(誤)解"第一版」として頒布しました。
差分をまとめます。
文フリ自体の感想はその下に。
1.製本形態
前回は当日AM1時に原稿完成という有り様でしたからコピー本でしたが、今回はちゃんと、というとアレなんである程度計画的に進めて、
ちゃんとした印刷所で刷ってもらいました。
いくつかネットサーフして一番安くかつ納期も早かった株式会社栄光で刷ってもらいました。
全面モノクロのオフセット印刷本文122ページプラス表紙を100部で5万4千円くらい。ですので、一部500円ではすでに原価割れですが、そこはたほいや普及のため。
パワポで原稿を作っているので入稿に際しては戸惑いましたが、とりあえずPDF化して入稿したらなんとかなりました(余白が少な過ぎた感はありますが、まあ形になっただけでも)。
ダンボール箱にぎっしり詰まった本紙を見たときにようやく同人作家デビューした感がありました。
2.収録題数
収録したお題を前回50→60題に増やしました。
9月〜11月のたほいや会での良問を厳選して追加。この辺はいい問題が多くて悩みました。
なお、収録題が増えたということはそれに伴い、解説や小ネタも追加の必要あり、ということでその辺は次項。
3.執筆依頼
前回もたほいやプレーヤー名鑑の箇所はたほいや関係者に原稿をお願いしましたが、今回は追加分の解説や小ネタを常連のえもさん、藤原さんに執筆協力いただきました。お二方とも本問題集のテイストを押さえつつ、遊び心に満ちた原稿をいただきました。改めて深謝。
4.ページ配置
最も重要にして今回出展の最大の動機であった、見開き左に出題、右に回答で答え見れちゃう問題、ミスを改善し、出題のあるページをめくると裏に回答、解説が載ってるという形式に変更しました。
また、えもさんからのアドバイスで、ページ配置で小ネタを上、出題を下にして考えてからスムーズに回答へ行けるようにしてみました。
また、プレーヤー名鑑はなるべくその人らしい出題のところに載せるようにしてます。
5.補足ネタ
プレーヤー名鑑に本人コメントに加えて、主催からのコメントを追加してみました。あまり深い意味はありません。
また、お題収録ランキングを作ってみました。言って見れば良問出題ランキングですね。大した数ではないですが、まとめてみると意外な気づきがあったりしますね。今後のたほいや会では頑張れたら回答先や勝者とかまで記録できればな。正答率や勝率云々よりも、プレーヤー別の振り込み先(カモられ)ランキングとかぜひやってみたいなと。
長くなりましたが、文フリ京都自体の感想をば。
みやこめっせ自体始めてだったんですが、今回は一階のけっこう広い展示場で、文フリ大阪よりも規模が多かった。
ただ、ジャンル的には小説などの創作系が多くて、文フリ大阪には比較的多かった評論というかエッセイというかアホ企画系が少ないように感じました。ちょっとそこは残念。
われわれは他の居場所もないので、評論ブースにおりました。今回は執筆協力のえもさん、藤原さんと一緒に。お二方とも文フリ初参加とのこと。
広辞苑をブースに置いとくと、なかなかいろんな人の目を惹くようで、立ち止まった人に「広辞苑はご覧になったことありますか?」を呼び水にいろんな人に半ば強引に声をかけまくり売り込みというかたほいやの簡易インストをしまくりました。たほいやを懐かしい〜と言ってくださる方も何人かいらっしゃいましたが、基本的には!?な反応が多かったです。
ただ、そこは文学フリマだけあって興味もってくれる方も多く、1日で結局25部頒布できました。予想以上の出来高でした。正直ホームグラウンドとは言い難い環境でよくやったのではないでしょうか。
あと、ボードゲームをいくつかおいといたらそれはそれで食いつきがありました。やはりワーバスが一番知名度ありそうでしたが、 ワンスアポンアタイムも某アニメの影響か食いつきが得られました。さすが物語を創造するカードゲーム。(しかし、たほいや問題集に未収録)
お隣のブースで「まわし読み新聞」という見慣れた文字があったので声をかけたら陸奥賢さん本人で、まもなく商業版が出るから同人版は逆に希少という「まわし読み新聞のすすめ」をいただきました。
陸奥さんとは中津ぱぶり家もご存知で、行ってみたいと思ってた、とのことで今度イベントやりましょう!ということになりました。読んだふり読書会と通ずるものがあるとい流れで、演劇シチュエーションカード「劇札」https://m.facebook.com/gekifuda/?locale2=ja_JPとかおもしろうだとなりました。近日開催か。
大語(誤)解 第一版と銘打っていますので、できれば年一くらいで更新していきたいなと思ってますが、手が回るかどうか。
目先は第一版の在庫残り約75部をいかにして掃いていくのか。文フリでの感触や告知ツイートへの反応から、春のゲームマーケット大阪にも持ち込んだらそこそこ出そうかな、と。
どこかのブースで委託販売とかやってもらえないかな、と。ちなみに在庫は中津ぱぶり家に来ていただければいつでもお渡しできますので。
といことで、ここ最近のビッグイベントというか、一大出力作業である文フリ京都を終えて一服しております。
しばらくはお休みというか入力期間かなということで本を読みましょう。買った本が続々と積まれています。積まれたボドゲや録りだめたアニメも気になりますが、いまは本を読みたいなと。そんな今日この頃です。
2017年を振り返る
すっかり年末ですね。1年が過ぎるのは早いもので。
僕は労働時間規制の観点から、最終出勤は12/25で、あとは積極的に有給休暇を消化しておりました。なお、実際の仕事は多くは語るまい… 近年はノートPCさえあればどこにいても仕事ができるわけですから本当に便利な時代になったものですねぇ…
さて、自分なりにあれやこれやありました2017年をカテゴリ別にさくっと振り返ります。
家庭編、仕事編、ボドゲ編、たほいや/同人活動編、読書編、アニメ編の6つです。
1.家庭編
昨年末に誕生した我が子さんですんが、12月で晴れて1歳になりました。
特に病気らしい病気もせず、よく食べ、よく寝てすくすく育っております。気性は今のところとても穏やかです。これは人徳者である父親の気質を受け継いだに違いありません!?
家事やら育児やらで忙しい日々ですが、少しずつできることが増えていく我が子の成長に感心しきりの一年でした。早期教育といえどもボドゲをやるにはまだ早過ぎますね。
2.仕事編
今年後半からなぜか増える海外案件。元来、大阪にいるともともと東京よりも海外案件が少ないのですが、担当分野の兼ね合いもあり、それを差し引いても少なかった海外案件がちょこちょこ話が出てくるように。
錆びついた受験英語を研ぎ直す間もなく手当たり次第に英文を書き連ねる機会がちょいちょいありました。
その甲斐あってか、年明けに会社人生初の海外出張へ行くことに。まずはアジア圏からですが。
正直なところこれまでは僕自身も海外案件は及び腰で避けて通ってきた節もありますが、これからは開き直って積極的に取り組みたいなと(海外工場の垂直立上げという業務上の切迫した必要性もありますが)。あまり意欲的な社員ではない僕ですが、こと欧州、特にドイツ語圏の案件に関しては極めて意欲的に取り組む所存です(意訳:ボドゲの本場で遊びたい、買いたい)。まずは初夏くらいに業界の展示会を狙ってドイツ出張をば。
3.ボドゲ編
気づいたら所有ボドゲが100を超えていることがわかりました。今は120くらいでしょうか。ちゃんと数えていませんが。
一番面白かったボドゲは、夏に開催した「ボドゲ沼からの脱出 ボドゲ総選挙帰れま5」という我ながら正気でない企画ですね。これはボドゲというかメタなゲームですが。
他ではなかなかできないボドゲ体験だったかと。
述べ11時間超で通算35ゲーム、そして実際は帰れま5でも帰れま10でも変わらなかったというオチでした。本当にお付き合いいただいた皆様ありがとうございました。
この手の企画は趣向を変えて来年も何らかの形で開催できるといいですね。
ちなみに純粋に2017年のマイベストボドゲはサグラダですかね。
それこそインスタ映えする多彩なコンポーネントだけでなく、ゲーム的にもパズルを埋めていくワクワク感、苦しいところをきっちり揃えられた爽快感がいい感じ。ボードゲーマーでない人とも何度か遊びましたが非常にウケがよかったですね。入手にあたっては富山のボドゲショップEngamesさんにお世話になりました。(実家のある)富山でもボドゲが流行らんことを。
次点でキングドミノ。話題性でルターの宗教大改革かな。
つくづく中量級ゲームばかりでいわゆる重ゲーはほとんど遊んでない。小説も短編集はよく読むけど長編は積極的に読まなかったりするので関係あるのかないのか。
逆に買ったけど遊べていない”積みゲー”になってるファーストクラス、アドレナリン、セブンワンダーあたりを早々にプレイしたいところ。
中津でのたほいや会も4月で2周年を迎え3年目に突入。
9月には文フリ大阪でたほいや会で過去出題された問題と答えにテキトー(注:「適当」ではない)な解説とさらにテキトーな小ネタを添えた「たほいや問題集」を出しました。
特に解説については基本的に辛口路線にもかかわらず、特定の(人物の)回答はべた褒めしまっくていて落差が激しいとの”お褒めの言葉”を多数いただきました。
これはもちろん読み物として飽きないように”あえて”ラディカルな書き方をしているだけですのでみなさま悪しからず。
ちなみにこれにて一応、念願の同人作家デビューです。
小説とか評論とかは正直性に合わないなあと思っていた自分にはこういうのがちょうどよいかもしれません。
しかしながら、原稿の完成が当日深夜1時という有様で、本紙にも致命的なミスがあったりで悔いが残るものではありました。
そんなわけで現在増補改訂した真版を1/21の文フリ京都に向け製作中です。果たして今回はコピー本を逃れられるのか…
5.読書編
今年はひとえに月村了衛『機龍警察』シリーズ最新5作目となる『機龍警察 狼眼殺手』発売、これにつきるでしょう。新刊が出るたびに最高傑作とファンに言わしめる本作ですが、今作も月村先生はやってくれたな、と。
至近未来SFというジャンルづけになっていますが、(SFとしてはいわずもがなとして)、ミステリとしても間違いない一級品ですので、シリーズ未読の方はぜひ。
人文系ですと、年初に読んだ稲葉振一郎『宇宙倫理学入門』が秀逸でしたね。SF的世界観を倫理的に考えていく、突き詰めていくという営みは人文研究でありながら、また新しいSFであるみたいな。
とはいえ、今年は総じて本をあまり読めてないですね。来年は最近の興味関心から科学史系の本を読みたいなと。
6.アニメ編
ちょいちょい深夜アニメ見てますが、今年はプリンセスプリンシパルと宝石の国の2強って感じですかね。次点で小林さんちのメイドラゴン。
プリンセスプリンシパルは当初黒星紅白絵でスパイアクションものというのはやや無理があると思ってたんですが、物語のなかなかのハードさに対して絵柄のかわいさで結果バランス取れてたな、と。話数をシャッフルする演出方法も作風にハマっていたかと。
宝石の国は宝石たちの光沢感の表現とか月人の不気味さはCGアニメならではだな、と。CGアニメってわりと好みでなかったのですが、これはCGの特性をうまく活かした作品でした。…という画面のあれこれもすっ飛んでしまうくらいに最高にエモい設定を背負ったキャラクターたちが織りなす、最高にエモい展開はとかく一見の価値ありですね。
小林さんちのメイドラゴンは、今年は不発だったきらら系4コマの穴を埋めてくれたというか。1クールに1本はこういう作品があってほしいもの。きららといえば、ゆゆ式OVAも今年でしたね。結局、今年買った映像ソフトはゆゆ式OVAだけでした。
最近気づいたのですが、深夜アニメを20本近くも見ていればそりゃあ本を読む時間も足りなくなるよな、と。
そんな2017年でした。
2018年に反省は活かされるのか。